issue: 181 title: 賃上げは労働力不足を解消できるか subtitle: 労働力不足社会vol.5 — 人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか date: 2023-12 pages: 60 source: raw/w_181.txt tags: [賃上げ, 労働力不足, 労働力不足社会, 実質賃金, 男女賃金格差, 氷河期世代, 高齢者賃金, ワーキングホリデー, グローバル賃金競争, 玄田有史] type: issue_card

特集の位置づけ

「労働力不足社会」シリーズ5弾(w_177〜のシリーズの締め)。本誌編集=入倉由理子、浜田編集長期。オーストラリアカフェの最低時給2800円/時を起点に、日本賃金の国際的停滞を診断し、女性・高齢者・氷河期世代・人手不足職種の低賃金構造を検証し、4社の賃上げ戦略を提示する構成。

中心的主張

  1. 賃金と物価の「慢性デフレ」メカニズム — 賃上げしないなら辞めると言えない高齢社会の宿痾
  2. 30年で日本賃金はほぼ横ばい、米は1.5倍 — 異常値の賃金停滞
  3. 「ルイスの転換点」予想外し — 女性・高齢者の新規参入が低賃金で労働力不足を補った
  4. 男女賃金格差・高齢者低賃金・氷河期賃金の構造 — 各層の事情分析
  5. 国内外賃金差で若者が海外に — ワーキング・ホリデーの実態
  6. 心の豊かさだけでなく実質的豊かさを — 玄田有史

主要記事リスト

Section 1 賃金が"上がらない"その背景(pp.6-13)

Section 2 上がらない層と職種(pp.14-25)

Section 3 業種や国を超えた競争力のある賃金(pp.26-33)

Section 4 賃金はこう上げる 先進企業4社の戦略(pp.34-41)

  1. ミキハウス(p.34-35): 値上げを原資に
  2. 旭酒造(p.36-37): 平均給与を2倍、初任給も大幅増
  3. AGC(p.38-39): 競合となる業種の水準を意識
  4. メルカリ(p.40-41): ジェンダーによる賃金格差を是正

まとめ(浜田敬子編集長)(p.42)

「『絶望』の国から働くことに『希望』を見出せる国へ」

連載

他号との関係

読みどころ

一行サマリ

労働力不足社会シリーズ完結編。日本賃金30年停滞の「慢性デフレ」メカニズムを玄田有史が診断し、女性・高齢者・氷河期・人手不足職種の低賃金構造を層別解剖、ミキハウス・旭酒造・AGC・メルカリの賃上げ戦略で突破口を示す。