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issue: 186
title: 人的資本経営 — あなたの会社の人的資本経営、大丈夫ですか?
date: 2024-10
pages: 58
source: raw/w_186.txt
tags: [人的資本経営, 人材版伊藤レポート, 人的資本開示, 伊藤邦雄, 情報開示, 独自指標, ROE, 座談会, 丸井グループ, エーザイ, カクイチ]
type: issue_card
特集の位置づけ
人材版伊藤レポート(2020)・伊藤レポート2.0(2022)から数年、人的資本開示義務化(2023)が進む中、実態を検証する号。本誌編集=入倉由理子、浜田編集長期。"言い出しっぺ"伊藤邦雄インタビュー+4視点座談会+5先進企業事例で、開示の圧力で形骸化していないかを問う。
中心的主張
- 人的資本経営はなぜ迷走するのか — 統合報告書の圧力で本来の目的が見えにくい
- 開示の目的は従業員の声を聞くこと、主体は個人 — 伊藤邦雄
- 「人を大事にする」経営は過去のもの — 個人の挑戦を促す経営へ
- 短時間社員にも包括的教育 — 教育投資が経済復活の支え
- 独自指標の設定が開示の鍵 — 自社ならではの課題を語れるか
- 日本の課題は多様性と流動性 — 「同じ船に乗ろう」と思ってもらう情報開示
- 真の人的資本経営の前に30年の失敗の反省から — (座談会)
主要記事リスト
伊藤邦雄Interview(pp.6-7)「開示や調査の目的は従業員の声を聞くこと、人的資本の主体は個人」
- 個人の人的資本を起点に企業の人的資源を創出
- 「人を大事にする」の古い経営観への批判
Section 1(pp.8-23)
- データ活用の目的が不明瞭な日本企業
- 人的資本開示の鍵は独自指標の設定 — 自社ならではの課題をどれだけ語れるか
- 日本の課題は多様性と流動性、経営側情報の積極開示
- 真の人的資本経営の前に30年間の失敗の反省から始めよ
- 座談会「日本企業が歩むべき人的資本経営の道」
Section 2 先進企業5つの経営と人事の進化(pp.28-39)
- 丸井グループ(pp.28-30): 本質的問いに向き合い10年かけて「人的資本」を拡大
- カクイチ(p.31-33): Slackで経営情報公開を徹底、タスクで社員が経営課題にコミット
- みずほフィナンシャルグループ(p.34-35): 風土改革の鍵は「コミュニケーション、コミュニケーション、コミュニケーション」
- エーザイ(pp.36-37): 123ページの人的資本報告書で「本気度」を示す
- 滋賀銀行(p.38-39): 中期経営計画と連動した人事戦略、17項目重要指標でPDCA
まとめ(浜田敬子編集長)(p.40)
「社員と会社との信頼関係を構築する、それが人的資本経営の最初の一歩」
連載
- ローカルから始まる(浜田敬子) — NPO法人越後妻有里山協働機構 原蜜氏
- 人事のアカデミア: 禅
- Global View: From USA(間違いを指摘できる能力), Nordic(子育ての"楽"), Policy World(気候変動と労働市場・省庁横断施策), Work Tech World(AIスキルマッチング)
- 人事は映画が教えてくれる — 『Winny』(プロフェッショナリティの欠如)
- 著者と読み直す — 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
他号との関係
- w_195インクルージョン: まとめ佐々木「価値観と個性の発揮」論は本号の伊藤邦雄「個人の人的資本起点」の延長線
- w_194アラインメント: 人的資本経営は経営戦略×人事の整合の具体化
- w_193採用: 開示義務化と採用競争力の関係
- w_192提言11: 日本の競争力論と連動
- w_191失われた30年: 座談会「30年の失敗の反省から」は w_191の対談(河野×大久保)と論理連続
- 伊藤邦雄はBookSummaryプロジェクトで
CorporateBrandManagement-Ito として ingest 済み、コーポレートブランド経営(2000)の著者と同一人物
読みどころ
- pp.6-7 伊藤邦雄 — "言い出しっぺ"本人が現状を語る
- pp.16-17 独自指標論 — 横並び開示から脱却の必要性
- pp.20-23 座談会 — 人事トップたちの本音
- p.31-33 カクイチ Slack公開 — 情報の非対称性を大胆に解消する事例
- p.36-37 エーザイ123ページ報告書 — 開示の深さの極限事例
一行サマリ
人材版伊藤レポートから数年、開示義務化の中で迷走する人的資本経営を、"言い出しっぺ"伊藤邦雄Interviewで原点回帰、丸井・カクイチ・みずほFG・エーザイ・滋賀銀行の5社事例で「独自指標」と「本質的問い」に向き合う号。