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issue: 175
title: 女性活躍推進から、ジェンダー平等へ(構造要約)
date: 2022-12
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type: issue_summary
はじめに(編集長序文, pp.4-5)
- 過去のWorks女性特集(2014-15年)への編集部自身の反省
- 2015年女性活躍推進法で企業がダイバーシティ推進室を作り制度整備 → 編集部が"安心"して深掘りを休止
- テーマ設定自体が「女性にいかに能力発揮してもらうか」に偏り、世界の潮流(ジェンダー平等)から外れていた
- 2022年ジェンダーギャップ指数116位/146(2014年104位から後退)
- 経済分野: 2014年102位 → 2022年121位
- "女性活躍推進"から"ジェンダー平等"への転換宣言
Section 1 世界の潮流、ジェンダー平等(pp.6-19)
女性活躍とジェンダー平等は本質的に異なる(p.6)
- 女性活躍=女性の能力発揮
- ジェンダー平等=性別による格差・役割固定の解消(男性も対象)
- 世界は後者が常識に
投資家の視点(p.10)
- ESG投資・人的資本開示で女性役員比率が注目
- 数の追求が重視される
Column 仮想空間のジェンダー問題(p.13)
ジェンダー平等を評価される企業の取り組み(p.14)
日本型雇用が残した負の遺産(p.16)
- 長時間労働・年功序列・転勤制度
- 男性総合職モデルへの最適化が女性を排除
Column 男性中心主義が組織にもたらすもの(p.19)
- ホモソーシャル文化の組織的弊害(w_190上野千鶴子論の先駆)
Section 2 ジェンダー不平等を本気で乗り越える(pp.20-41)
Issue 1 ジェンダーによる賃金格差をなくす(pp.20-29)
出産による所得減少の解消
Case 1 イトーヨーカ堂: ステップアップ選択制度
- パートの多様なキャリアを実現
- 非正規→正社員への段階的ステップ
Case 2 MOM FoR STAR: シングルマザー×IT人材
- 未経験シングルマザーをIT人材へ育成
Column 職業選択におけるジェンダーバイアス(p.28)
Issue 2 女性のリーダーシップを開発する(pp.30-33)
- 女性のキャリアこそ"前倒し"に — 出産・育児前の"一皮むけ"経験(w_190で浜田が語る要素)
- Case キリンホールディングス: 数の追求から個のサポートへ進化
- 目標数値から個別支援へ
- 多様性施策の成熟形
Issue 3 男性にとってのジェンダー平等(pp.34-37)
- 男性の"生きづらさ"解消が新しい視点
- Case 積水ハウス: 男性の育休1カ月取得率100%
- 自社のみならず社会を変える影響力
- 2018年開始から浸透
Issue 4 ジェンダード・イノベーション(pp.38-41)
- 企業の競争力を回復させ得るジェンダード・イノベーション
- ジェンダー視点で製品・サービスを設計
- 女性を対象としない/男性標準の設計が競争力を損なう(自動車のシートベルト、医薬品の臨床試験等)
Column 明治〜昭和 ジェンダー平等に尽力した女性たち(p.40)
まとめ 浜田敬子編集長「誰もが働きやすい組織への近道」(p.42)
- ジェンダー平等=女性だけの問題ではない
- 組織全体の働きやすさに直結
連載
- スポーツとビジネスを語ろう: エスパルス 山室晋也社長
- 極限のリーダーシップ: 海洋科学掘削 プロジェクトリーダー 稲垣史生氏
- 人事のアカデミア第17講: 数理マルクス経済学
- 人事は映画が教えてくれる: 『ワタシが私を見つけるまで』(アイデンティティ確立)
- フェイクニュースにどう向き合うか: 同質性の高い組織は誤情報が拡散しやすい
- Withコロナの共創の場づくり: D&I実現の場での個人
- 野中郁次郎の経営の本質: デマント・ジャパン 木下聡社長
読解メモ
- w_190(2025-06)本気の女性リーダー育成の3年前の姉妹号。w_175で宣言した転換がw_190で上野千鶴子対談として発展
- ジェンダード・イノベーションは w_176以降の号ではあまり扱われない貴重な論点 → 連載候補9の素材
- 編集部自身が反省を明示するのは Works誌でも異例
- 「男性の生きづらさ」はw_183 Z世代の価値観変化と連続
- 浜田編集長が連載「ローカルから始まる」を開始する前の時期で、浜田がこの問題意識を前職(Business Insider『男性中心企業の終焉』)から持ち込んでいる
- 積水ハウス男性育休100%は浜田時代の定番事例
- w_176と同一の連載構成 — "女性活躍→ジェンダー平等"の転換宣言号として位置づけられる