• データ主導の人材開発・組織開発

(終了)ウェビナー「戦略的360度フィードバック実現の条件 ~米国の最新のハンドブックから学ぶ」【全5回】

5月11日(火)から7月6日(火)にかけて、株式会社シーベースとご一緒に、ウェビナー「戦略的360度フィードバック実現の条件 ~米国の最新のハンドブックから学ぶ」【全5回】を開催します。今回のウェビナーサイクルでは、米国の360度フィードバックの最新の議論を学びます。
(お申込みサイト)
https://www.hrm-service.net/column/seminar2021510/

 

(以下の記述は、上記お申込みサイトの掲載内容と同じ)


「360度フィードバック」が、主に管理職に気づきを与える研修用のツールとして用いられていたのは過去の話であり、今では、人材・組織戦略推進の中核的なツールとして、「企業文化変革」「タレントマネジメント」「人事評価の精度向上」「キャリア開発支援」といった多様な文脈の中で、積極的に用いられるようになっています。

しかし、そのような積極的活用に向けては、考慮しなければならないことが沢山あります。たとえば、「育成」目的から「人事評価」目的へと活用目的を広げていくにあたっては、何段階かステップを踏むことが望ましいと言えます。「人材開発」目的から「組織開発」目的へと広げていくにあたっても同じです。そこを考慮せずに無理をすると、「360度フィードバック」自体への信頼が損なわれるような帰結にもなりかねません。

こういった考慮点について、米国では(組織心理学の専門家が企業人事に積極的に関わってきた歴史的経緯もあって)日本とは比べ物にならない量の議論が積み重ねられています。そして、2019年に刊行された『戦略的360度フィードバックハンドブック』(※)は、それらの議論が集大成された、実務家向けの「包括的ハンドブック」となっています。本ウェビナーは、まず、同ハンドブックの内容を紹介する形で「戦略的360度フィードバック実現の条件」を洗い出した上で、それを元に、今の日本企業に対する示唆を議論します。

各企業様における2021年度の「360度フィードバック」の企画にあたって、議論の解像度を高めるために、本ウェビナーをご活用いただければと思います。また、同ハンドブックの原書は500ページを超える大部の書籍であり、それに目を通すためには何日も要することに照らしても、本セミナーにご参加いただくことで効率的に時間を使っていただけるものと思います。

『Handbook of Strategic 360 Feedback』 Allan H. Church, David W. Bracken, John W. Fleenor, Dale S. Rose(編) Oxford University Press 2019

 

■5月11日 (火) 11:00~12:00
360度の結果を「人事意思決定」に用いるために何が必要か

トピック1:「戦略的360度フィードバック」とは
トピック2:「人事評価」に360度の結果を用いてよい条件
トピック3:「人事評価」をめぐる最新のトレンドやHRテックとの関係

■5月25日 (火) 11:00~12:00
360度の「人材開発」への活用はどう進化しているか

トピック1:「タレントマネジメント」への拡大
トピック2:360度以外の手法との組み合わせ
トピック3:人材開発から組織開発への拡大

■6月8日 (火) 11:00~12:00
360度評価の「品質」を確保するために必要なこと

トピック1:360度評価の「品質」とは何か
トピック2:評価者の「評価精度」をいかに高めるか
トピック3:結果を「人事意思決定の判断基準」として用いるにあたってのガイドライン

■6月22日 (火) 11:00~12:00
米国主要企業における、戦略的360度フィードバックの活用事例

トピック1:360度フィードバックを育成目的から評価目的へ拡大していく道程とその検証(大手食品)
トピック2:360度フィードバックと「評判インタビュー」を組み合わせて精度を高める(大手流通)
トピック3:360度フィードバックを企業文化変革のエンジンとして用いる(大手金融)
トピック4:360度フィードバックと職場サーベイを統合して企業文化変革を推し進める(大手家電)
トピック5:営業組織改革にあたって営業能力を棚卸し、組み替える(大手製薬)

■7月6日 (火) 11:00~12:00
今議論しておくべき360度フィードバックの論点

トピック1: ITによって可能になりつつある様々なフィードバック手法の考慮の仕方
トピック2:360度フィードバックからより多くの洞察を得るためのアナリティクス手法の活用の仕方
トピック3:ジェンダーやダイバーシティが360度フィードバックデータに及ぼす影響の考え方