360度フィードバックの運用を、組織文化に働きかけるところまで持っていくためには、できるだけ多くの方を対象者として、できるだけ多くの方に回答に参加いただくことが望ましいと言えます。360度フィードバックの回答は、「明文化されたあるべき人材像」を元に自他の状態を振り返ってみる、価値のあるイベントなのです。
そのイベントをスムーズに展開するためには、回答の負荷を最小化できるような回答システムを用意することが重要になります。たとえば、評価される被評価者が500人とします。被評価者一人あたり12名が評価すると回答数は6000件、一件の回答に10分かかるとすると、総回答時間は1000時間に及ぶことになり、回答者の平均時給を2000円と仮定すると、回答のための時間コストは200万円ということになります。回答に参加いただく人が1500人だとすると、一人あたり平均4件、40分は優に費やすことになるでしょう。
回答システムの良し悪しによって、この時間コストやストレス、そしてしっかり評価を行えたと実感できる効果性は大きく左右されます。次の2点は必須です。
①対象者を並べて回答できること
②マウスを使わずに回答できること
理想的な回答画面のサンプルを用意しましたので(自分で作っています…AIの助けは借りますが)、次のリンクから見てみて、触ってみてください。マウスでももちろん回答できますが、タブキーと矢印キーだけでも回答することができます。一件一件マウスでクリックしなければならないストレスがないだけでなく、どのように評価したか常に眺め回してチェックすることもできます。
(余談)2012年頃に開発したこの回答方式は、あとで弁理士に聞いたら特許取得可能だったとのこと。しかし既にプロモーションして既知の情報にしていたので時すでに遅しだったのでした。
(サンプル回答画面 ↓ )
http://sample1.hanzomon-office.net/
(GitHub)
https://github.com/LeoNagumo/response-screen.git