• データ主導の人材開発・組織開発

AIを転がす/オーケストレイトする力

これからの人材マネジメントの方向性はどうなるのか?人材マネジメントの前に、AIのマネジメントをどうするかの方が先決になりそうだが、それでもなお、結局、AIとの関連で人材マネジメントが新たな展開を見せるであろうことも明らかだ。それを探るための材料として、リクルートワークス研究所が発行する企業向けの機関誌、Worksの過去50号分を鳥瞰するWikiを個人用に作成してみた(こちら)。

実は、AIの使い方の試行という面もある。

このWikiは、Andrej Karpathy 氏(Open AI の創業メンバーの一人とのこと)の提案になる、LLM Wikiというナレッジ構築手法(というかAIエージェントへの指示レシピ)を使うことで、ものの2時間ほどで作成している。

AIは、
1)過去の人間の頭脳を全て集約したような会話相手から、
2)実際に動くプログラムを止めどもなく生成するものへと進化し、
3)さらにプログラムをオーケストレートしながら高度な仕事を行うエージェントへと進化することで、10倍、100倍、1000倍・・・とその力を高めているが、そこで重要になる人間のスキルは、「AIエージェントをオーケストレートするスキル」だ。(オーケストレートとしか言い様がない・・・方向づけ、転がし、束ねる・・・ハーネスという言葉が最近使われるが・・・)

そのオーケストレートスキルを軽いタッチで世界に披露・共有されているのが、Andrej Karpathy氏であり、人類の知を前に進めるエンジンになるであろう威力を感じたのが、autoresearch(自動リサーチ)というAIエージェント雛形であり、(従業員エンゲージメントを高めるドライバー探索、などというテーマにも使える)それについては、またどこかで触れることにしたいが、今回のLLM Wikiにも、一見ちょっとした知的生産の技術のようでありながら、やはり新しい知識創造へと導かれざるをえない力を感じる。

私がずいぶん昔に書籍にまとめた(しかし必ずしも成功しなかった)内容をあらためてまとめ直(リベンジ)したいと思い、先週末、この手法を使って(昔スキャンした書籍データを元に)文献Wikiを作り始めて、大いなる知的刺激(という言葉も適切な気がしない・・・眼の前で知識が膨れ上がるようなクオリア)を受けているのだが、テーマを限定せず、雑誌の流れの中からテーマの流れやサイクルや変容を浮かび上がらせることもできるかもしれない、と思ってちょいとやってみたのがこれだ。AIが点と点を結び、面にし、立体に織り上げようとする過程を眺めながら、自ずと、では次の概念は何か、という思考へと導かれざるをえないのだ。

3年前、AIにコンセプトアートを描いてもらった時にもそのような印象と刺激を受けたが、その流れが滔々と広がってきている感じがしている。