• データ主導の人材開発・組織開発

AIでリーダーシップを図解する

文章生成AIに加えて、画像生成AIも実用で使い始めている。(Midjourneyを使うことにした。)


画像生成AIで凝りに凝った画像表現ができることは、先進的なクリエイター達がデモンストレーションしているが、「概念」を画像で表現することは難しい。これまでうまく理解できなかった複雑な概念が直感的に頭に入ってくるような、そんな画像をAIの力で生成できないかと期待してみるが、画像生成AIはもともとそういうものではない。既にウェブ上にある、タイトルや説明のついた画像で学習しているだけであるから、名前のついていない画像や、画像化されたことのない概念は、画像生成AIから出てくることはない筈である。たとえば、説明を聞いてもよくわからない「量子コンピュータの原理」をAIの力でわかりやすく超図解してもらえるのではないか、と期待してみても、AIから出てくるイメージはGoogleで画像検索した時に出てくるイメージを超えるものではない。


しかし、やはり、ここでは例えば、「リーダーシップ」を構成する次元を、現代アート風に解き明かしてもらうことを考えたい。まずはとりあえず、「リーダーシップを構成する次元」とプロンプトを入れてみても、出てくる画像はやはり、Google画像検索した時に出てくるような、ピラミッド型やマトリクスや輪の形の図形に謎の文字らしきものが重ねられたものが出てくるにすぎない。


しかし何とか、まずは「2つの次元」から始め、それがうまくいったら「3つの次元」・・・と増やしていこうと試みていたところ、なかなかのものが出てきた!

まずは、リーダーシップ研究史の最初に提唱された「Consideration(配慮)」と「Initiating Structure(構造づくり)」の2つを表現して、とプロンプトに入れると、使えそうなアートが出てきた。なるほど、個人への細かな配慮を取り込みながら、経営目的達成に向けて合理的な構造を作っていく中で、有機的な建築物らしきものが生まれてくる!それが組織だというわけだ・・・さて、ここから、どう発展しうるだろう・・・

3つめの次元を重ねるとどうなるか・・・3つめの次元として「Adaptive Capacity(適応能力)」を重ねたら、一貫性のあるイメージが出てきた!なんと、建物が空中に浮き始めた!これで、建物は時には空中を移動し、環境の変化にも適応できるようになる!・・・まだ3次元。ここからどう発展しうるだろう・・・

4つめの次元を重ねるとどうなるか・・・4つめの次元として「Visionary Leadership(ヴィジョナリー)」を重ねたら、一貫性のあるイメージが出てきた!なんと、建物のあちらこちらに孔雀の羽が生えて、鳥と化しつつある・・・これで、組織は飛び立てるがごときになるわけだ!

この発想はなかったな・・・私の中のイメージ言語が膨んだ。概念が一つ、自分の中にイメージとして受肉した。AIくん、君は新しいイメージ化の方法を創り出したんだよ!

(画像生成AI自身、こうやってこれから、プロンプトと生成された画像との関係を学習することで、爆発的に進化していくと思われる。)