ポスト・コロナ時代には、働き方を含む人材マネジメントが大きく変化していると考えられます。それは、後戻りできない変化であることが予想されるため、先手で新しい人材マネジメントの姿を描き、人材マネジメントポリシーとして打ち出し、施策を具体化することで、組織内の混乱を抑えるのみならず、競争優位につなげることができると考えられます。
何をどのような方向で考えておくべきか、現状考えられるものを、下記、項目立てした上でリストアップしてみました。これらの本質は、「会社組織」へのコミットメントではなく、一段抽象度を上げた「企業の理念やヴィジョン」、それに沿って「自身の仕事が生み出す価値」、そしてそれを通じた「自身のキャリア伸長」へのコミットメントを促す人材マネジメントに移行していくことである、と言ってよいように思います。
1.リモートワーク環境を整える
リモートアクセス環境
ペーパーレス化
在宅の仕事環境整備の支援(椅子、ディスプレイ、ヘッドセット、回線)
勤務時間の管理方法
2.業務効率を高める
営業プロセス改革(訪問営業をインサイドセールス化、プロセスの再定義と管理ツール実装、組織と役割の再定義)
採用プロセス改革(マーケティング及びセールスプロセス改革の応用として)
・・・
(全てにわたっての可視化、データドリブン化、そして自動化)
3.固定コストを減らす
オフィス面積を減らす(週3日出社の中で出社人数分のフリーアドレスデスク)
4.付加価値を高める
人材の多様化を進める
気軽に距離を問わず議論に参加できる環境を活かす
5.個人をケアする
心身のケア(朝礼、ランチ会、パルスサーベイ)
仕事の固定化の弊害への対応(他の仕事を垣間見れる社内インターン等)
新人の受入れ(どうチームの意識を持たせるか、どう人の仕事を見させるか、仕事の流れに入らせるか)
6.管理職の役割を変える
メンバーのケアの仕方の共有
ピープルマネージャーとしての専門職化(メンバーのエンゲージメントがKPI)
管理職どうしで悩みを相談するコミュニティ
7.評価・報酬・育成のあり方を変える
ジョブ・成果型へ
きめ細かな成果管理(週次)
360度評価(多面評価)
自律的な学びとキャリア構築
8.雇用のあり方を変える
完全フレックス
副業解禁
個人事業主化
クラウドワーカーの活用