• データ主導の人材開発・組織開発

AIでチームの効果性を高める

360度フィードバックデータを文章生成系のAIにかけることによって、一人ひとりの活躍の方向性をシミュレーションすることができる。

一人ひとりだけでなく、チームの効果性を高めるために一人ひとりがどのように役割分担することが最適か、ということをシミュレーションすることもできる。これはたとえば、「執行役員チーム」を効果的に機能させる議論の材料として非常に有効なものになる。その例を示したい。(もちろん、ダミー化したデータに基づいている。)

まず一人ひとりの強み/弱みを整理する。ここで言う強み/弱みとは、このチームの中における偏差値に基づく、このチームの中における相対的な強み/弱みである。その上で、ここでは30項目の能力項目を全員でカバーすることを考え、「自分の相対的強みに集中する方が得策である」という「比較優位」の原則に従って、能力項目の分担を決める。(「この能力項目は、あなたの何番目の強みですか?」「私の中での順位が一番高い順位になっているようですから、私が担当しましょう」・・・という会話をイメージする。)

能力項目を全員でカバー(◎は担うとよい強み、▲は他者に任せた方がよい弱み)

 

その上で一人ひとりについて、自身が担当する「相対的強み項目」と、あえて担当せず他者に任せる「相対的弱み項目」をChatGPT(GPT-4)にインプットして、適した役割を文章生成する。それを全員について行うと、チームとしての最適な役割分担が浮かび上がる。この例の場合、担当本部の機能と、能力項目の相対的強み/弱みから浮かび上がらせた役割がほぼ一致する形になっており、各人が担当機能に沿って能力発揮していることが示されているが、一致しない部分については担当を見直していくことが求められる。各本部への機能の配分および一人ひとりの役割を組み替えたり、場合によってはチーム外部から新しい人材を登用することもアジェンダになるだろう。

強み/弱みの能力項目から導き出された、一人ひとりに適した役割

(ここでもAIにイラストを描かせた。)